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全ジャンル横断· 2026-07-31

登録者の伸びは上位1%が半分持っていく。日本のYouTubeチャンネル18,374件で見る「伸びの偏り」

「YouTubeは伸びている」という話をするとき、その伸びがチャンネル全体にどう分配されているのかはあまり語られない。Rosterが日本のYouTubeチャンネルとして記録している18,374件(記録5回以上、追跡期間20日以上、平均追跡日数38.7日のチャンネルを対象)について、登録者数の増減を検証した。

対象期間中に登録者が増えたチャンネルは10,562件(57.5%)、横ばいが5,458件(29.7%)、減ったチャンネルが2,354件(12.8%)だった。増えたチャンネルの方が多いという意味では、全体としては伸びている。ただし、その伸びがどこに集まっているかを見ると、話はかなり変わってくる。

増加分の合計は約4,895万人だった。この増加分を、増加数が多い順に並べて集計すると、上位1%にあたる184チャンネルだけで約2,348万人、全体の48.0%を占めていた。上位5%(919チャンネル)まで広げると76.5%、上位10%(1,837チャンネル)で90.1%に達する。つまり、増加分の9割は全体のわずか1割のチャンネルに集中しており、残り9割のチャンネルが分け合っているのは増加分の1割にすぎない。

逆側から見るとさらにはっきりする。増加数で下位50%(9,187チャンネル)に絞ると、この中で実際に登録者が増えたのは1,375件(15.0%)のみで、横ばいが5,458件(59.4%)、減少が2,354件(25.6%)だった。この下位半分を合計すると、登録者数は純減(約-156.5万人)になる。「YouTube全体が伸びている」という言い方は、実際には「一部の大きなチャンネルが大きく伸び、残りの半分は横ばいか減少している」という状態を覆い隠してしまう。

増加数の絶対値で上位に来るのは、もともと登録者数が多いチャンネルが中心になる。今回の対象期間ではBRUNO(コメディ、3,910万人→4,250万人、+340万人)、AKIRA♂(エンタメ、1,670万人→1,790万人、+120万人)、TAIKISLIFE / タイキライフ(エンタメ、612万人→731万人、+119万人)などが上位に入った。すでに大きいチャンネルがさらに大きくなる構図が、増加分の集中を生んでいる大きな要因の一つになっている。

この結果は、Rosterが伸び率(%)を基準にした「発掘」ランキングを別途用意している理由でもある。増加数だけで並べると、母数の大きい上位チャンネルが常に上位を占め、規模の小さいチャンネルの伸びは埋もれてしまう。実際に登録者1万〜30万人の「発掘ゾーン」に絞ると、増加率で大きく伸びているチャンネルは今回のデータでも複数見つかっており、これらはRosterの成長率ランキングで確認できる。なお本記事の検証はチャンネル単位の集計値に基づくもので、伸びた理由・伸びなかった理由については判断していない。

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